2011年07月12日
家づくりデザイン探訪 ポルトガル編 ブルニョス2
酪農体験
ポルトガルで宿泊した是月さんの本業はワイン畑や酪農とのこと。
ご馳走になった地ワイン?は農薬をほとんど使わないため、とてもまろやかな香りと味だった。
是月さんが書いた「ワイン・たまねぎ・ポルトガル」を読み、一番記憶に残った言葉が「ユックリズム」。
日本人はとにかく忙しく働き、是月さん自身もそんな一人だったとのこと。
あるときふとそんな人生を見直す機会があり、日本国内や世界各国を研究した結果、ポルトガルでワイン農家をゼロから始めるという一大決心をされた。
その根底は「自分のことは自分で楽しみながらやる」「どんな面倒なこともそれ自身が経験となり楽しみとなる」といったとても哲学的な考えに基づいている。
正直、私はここまで大変な思いはしたくないが、どうせ最後は死んでしまう人生において生きている意味は何かと言われれば、唯一、生きている間になるべくたくさんの経験や感動をすることではないかという結論に至った。
そんな是月さんとの話で、自分がヨーロッパを旅する意味や異業種に転職した意味など後付けではあるが気づかされた。
翌日は雨も上がったので酪農体験をさせていただき、ヤギの乳搾りやきのこ狩りなど広大な敷地を散策しながらゆったりと楽しむことができた。
日本に居る時には感じなかった時間の流れや空気はなんとも心地いい。
ユックリズムを身をもって体験できた。
もう少しまったりしていたいが次の宿泊地ナザレへと向かう時間がやってきた。
インターネットや携帯からは開放されても、「自分のせっかち」とは縁が切れないようだ。
おいしいワインと空気を思い出しながら、少し長いドライブをスタートした。
Posted by 西島 崇 at 18:07│Comments(0)
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