2011年09月01日
家づくりデザイン探訪 ポルトガル編 オビドス3
「物干しアート」
ヨーロッパの田舎の街並みを楽しくしてくれるのが色とりどりの洗濯物。
見てる方が恥ずかしくなるようなモノも干されていることもあるが、そんなあけっぴろげなところが田舎の良さでもある。
私が田舎に惹かれるのはそんな生活感が垣間見えるところが大きい。
カメラを向けると逃げてしまう恥ずかしがり屋の少年だったり、話好きなマダムが2時間たっても同じところで世間話に花を咲かせていたり、若い男女がベンチで将来を語り合ったり、昼間なのに顔なじみのバーで飲んでるおじちゃんだったり。
なんとなくゆっくりと過ぎていく村の時間が心地いい。
加速度的に速まっていく経済環境のスピードについていくのも大変だが、そんなこととは無縁の生活を送っている村もある。
世界経済を引っ張るアメリカ、日本、EUが苦境に立たされているが、恥も外聞も捨てて、たまった洗濯物でも干しながらゆっくり世間話に耳を傾けると思わぬ解決策が見つかるかもしれない。
少なくとも野田新首相は聞く耳は持ち合わせているようで安心した。
Posted by 西島 崇 at 13:40│Comments(0)
│住まい