プロバンスに学ぶ家づくり　～ヨーロッパデザイン探訪～

カンヌ国際映画祭が開催中だ。

過去のブログを読んだ方は知っていると思うが、旅行に行くときに映画のロケ地を訪れるのを計画に盛り込むようにしている。

特に映画が大好きというわけではないが、ニースの近くにカンヌがあったので立ち寄ってみることにした。

実はあまり知られていないが静岡市とカンヌ市は姉妹都市だ。

５月８日から２３日までシズオカ×カンヌウィーク２０１０を開催していて、七間町などで様々なイベントが行われている。



この時期のカンヌは映画祭の時のような華やかさは全くなく、見所も特にない。



この建物が映画祭の式典会場だが、静岡市民文化会館にしか見えない。

レッドカーペットと映画スターのパワーはさすがだ。



実は雰囲気作りというのがとても大事で、同じ家でも手入れされた庭があったり、音楽が聞こえたり、美味しい料理の香りが流れてきたり、住んでいる人の笑い声が聞こえたりするだけで全く違う印象になる。

今日、浜松市の都田建設さんに情報交換に伺わせていただいたが、「一本の映画のような家づくり」を実践されていて、お客様との関係作りなどもとても勉強になった。

スタッフ全員がお客様に家づくりを楽しんでもらおうという思いを大事にしていて、その思いが、主演であるお客様を上手に引き立てている。

この考え方はディズニーランドのスタッフをキャストと呼んでいるのに近い。
主役はお客様で園内にいる間は見るものすべてが夢の世界でなければ感動は起こらない。

都田建設さんでは、お客様が主役でスタッフは脇役だったり裏方さんだったり、「家」はそこで暮らすご家族の大きな舞台で、お客様とスタッフが「一本の作品」をつくるという目標に向かって一致団結している。

弊社もアプローチは少し違うが、お客様に楽しい打ち合わせやイベントを提供しようという思いは同じだ。

設計力やデザイン力だけでなく、お客様に喜んでいただける「演出力」を磨き、お客様に最優秀作品賞をいただけるような家づくりを追求していきたい。